人生が変わる時

大学時代の仲間が結婚します

大学時代からのグループ交際でした

私の人生の大部分を占める大切な大切な仲間です

 

おめでとう

 

結婚式で私は笑顔を作り、そう言うでしょう

うまく笑えているでしょうか

いつだって私は、友達の幸せを認められません

 

報告を聞いた時、幾度となく経験している感覚に陥りました

友達が恋人をつくった時や、友達が有名企業に内定をもらった時、それらを感じていました

私だけこの世から取り残されているような

私だけ幸せの渦に入れてもらえないような

彼らが輝いていて、でもその輝きが私には届かなくて、私の目の前には靄がかかっています

 

そしてこう思うのです

私はいつ、人生が変わるのだろう

 

そう思うのは、私が、恋人がいたことがなくて、就活がうまくいかなくて、

少しばかり人生をこじらせてしまった結果です

25年間、恋人がいなかったために、人から肯定される機会がおそらく少なかっただろうし、周りの友達の半分の年収で生活しています

そういった、誰のせいでもない、でも心をすり減らしてしまう、トゲトゲが私の中には積もっていて、精算を合わせるために、一発逆転、白馬の王子様が登場するのを待っているのです

そして、その王子様が登場するのが、私の人生が変わる時なのです、きっと

 

でもね、残酷なことを言うと、白馬の王子様なんてものはこの世にいません

私の人生の中だけに登場しないのではなく、誰の人生にもそんなものはいません

 

今回の大学時代の仲間はね、人生が変わったから結婚できるのではない

偶然出会い、真摯に付き合い、楽しいことも、辛いことも一緒に過ごして、

そういった日常の生活を経た過程での結婚です

彼らはお互いに白馬の王子様、シンデレラだったのではありません

ちゃんと、私と同じく、もがきながら生きている人間です

 

だからね、わたし、

そんなに泣きそうにならなくてもいいと思う

きっと、私だけ、また、大好きな友達から離れていく感覚にもやもやして、

自分が嫌いになって、人生逆転ばかり考えているでしょう

けれど、そんなうまくいくことはないです

私は私の人生を積み上げて、彼らは彼らの人生を積み上げていく

それだけです

だからね、今は自分のことは置いておいて、彼らの人生に対して敬意を払おう

おめでとうって