人生なんて弱火で燻っとけばいいよ

大学を卒業して新卒で働き始めてから1年半経った

学生時代に住んでいた横浜は、雪に支配された田舎から出てきた身としては最高の環境だったし、厳しい親の目も離れて遊びまくった

趣味がなくで自分からは動こうとしない私を遊びに連れ出してくれる友達にも恵まれた夢のような大学生活を過ごした身にとって、初めての社会人というものはそれはそれは大変だった

四六時中「辛い」「辛い」「辛い」と頭の中は苦しさが支配していたし

暇さえあれば死にたいという思いが浮かんできて気持ちを押し殺すことが大変だった

疲弊した疲れた心底疲れた

家族に恵まれて、いい大学を出させてもらって、会うだけで幸せになれる友達が出来て私の人生は順風満帆だったはずなのになんでこんな苦しい思いをしているんだろう

それが私の直近1年半だった

けれど人間っていうのはそんなに長く悩めない

数え切れないほどの「辛い」「苦しい」「死にたい」を繰り返した私は

最近吹っ切れた

「死にたい」と思えば、「あ、私は今死にたいんだな」と死にたい気持ちを単なる事象で受け止められるようになった

死にたいからって死ぬ必要もないし、死にたいという気持ちを無理に拭う必要もない

人間は幸せになる必要もない

別に幸せでなくたって人生60年くらい生きていける

 

幸せにならなくてもいいよ

この先60年間、また「辛い」「苦しい」「死にたい」を繰り返すんだと思うんだけど、それもいつか必ず終わる

運が良ければ60年を待たずに30年、10年、5年、明日にでもそれは来るかもしれない

頑張れ私

生きているだけでいいよ