「あー旅行いきてー会社辞めて旅行いきてー」を満たす本

前回は24歳のこじらせ女承認欲求のカタマリみたいな記事を書いてしまったので

少しばかり、いや、お腹が痛くなる予感がしたのに調子に乗って快速の電車に乗ってしまい案の定お腹が痛くなって死にそうになった時くらいの後悔はしている

しかし記事は消さない

私はこの自分のこじらせに目を向けなければいけないというこじらせた思いを持っているからッッッ!

けれどちょっと私の名誉のために言っておくと、

休日の度に「教育」だとか「価値観」だとか、国際社会学を専攻する大学生がレポートで馬鹿みたいに繰り返すであろうワードばかりに思いを巡らせている訳ではない

きちんと楽しんでいる

先日お金がないために図書館で時間を潰していたときもちゃんと楽しい本を読んだ

楽しすぎたので共有したい

インスタではフォロワー数10人弱にも関わらずなんかチキってしまいシェア出来ない系女子だけど、ここは私もような者にも懐を開いてくれる優しいはてなブログなので共有したい

それはこれ

 

旅の賢人たちがつくった世界遺産最強ナビ

旅の賢人たちがつくった世界遺産最強ナビ

 

 

旅人界の重鎮、丸山ゴンザレスさん監修の本である

まず丸山ゴンザレスって名前からして怖い

日本でゴンザレスなんて名前この人しか聞いたことない

スキンヘッドだしヒゲがワイルドだし体もずっしりしていて怖い

いつもTシャツとかパーカーとかばかりでカジュアルな格好をしているのも

一筋縄ではいかない感を醸し出していて怖い

いつも裏社会とかヤバいところに潜入しているジャーナリストって肩書きも怖い

 そんな怖い人が出しているこの本、

めっちゃ面白い

他のガイドブックとかは読んでいると「ああ旅行行きたい!!!!」って欲をかき立てられるけど、この本はもはや旅行している感覚になる

しかも「ああもうお腹いっぱい」ってな感じに

 

世界遺産最強ナビ」なんていうタイトルなんだから、

世界遺産がいかに素晴らしいのかを伝えてくれる本かと思ったらそんな陳腐なことに留まらない本だった

 

例えばカンボジアアンコールワット

もう見逃せないスポットですよね

そんなカンボジアアンコールワット、見ものだけど、アンコールワットのあるシェムリアップにはなんにもなくてつまらんと言い切っている

しかも空港からアクセスがめちゃくちゃ悪いという情報までくれる

なぜ旅人をもっと鼓舞してくれないんだ

と思ったけど続きの情報に目を輝かせてしまった

アンコールワットを見るなら隣国タイのバンコクからの移動がいいよってこと

しかも移動の大変さはそんなに変わらないらしい

まじか!私の大好きなバンコクからアンコールワットに?!

しかもそんなに大変な思いをせずに?!

そんなワクワクする情報をくれてありがとうございます

 

そしてこの本は8人くらいのライターがコラムを寄せている本なんだけど記事にそれぞれの人柄が出ていて濃い

「旅の賢人がつくった」とタイトルで謳っている

丸山ゴンザレスさんがいう「旅の賢人」なんて変人に決まっている

例えば和田虫象さんの日記『世界遺産見学で死んでたまるか。砂漠でオナニーしたった!』

遺跡の入場料が高いことに不満を覚えた著書は、裏ルートから無料で潜入を試みる

けれど途中で遭難し、危機感を感じた著者のあそこも危機感を感じたのか

遭難しながらもぴゅーってやっちゃうという話

遭難してるのに!!!!

個性が強い!強すぎるよ!

この人きっと私には理解出来ない人種である

まずタイトルの「したった!」という言葉が楽しい子ども時代を過ごしました感を出していて好きになれない

入場料を払わないで入場するという発想も人生を上手く生きて来た末っ子感を出していて好きになれない

誰かが見ているかもしれない広い土地でぴゅーするところにパリピ特有の大胆さを感じて好きになれない

さらには肩書きの「ニート気質のフリーライター兼便利屋」というワードに表参道系男子の面影を感じ好きになれない

別にこの人が好きになれないのは、私が楽しい子ども時代を過ごせなかったからでも、長女で責任感のあるつまらない人間に育ってしまったからでも、パリピに目も向けられない陰キャだからでも、雪国系女子だからでもないよ!!!!

世界遺産見学で死んでたまるか。砂漠でオナニーしたった!』なんて言われても誰も羨ましいと思わないし引く

こんなに旅行欲をかき立てられない旅行本も珍しい

でもお腹いっぱいになるっていう意味が分かったでしょう?

 

とりあえずインドに似ている国はスリランカらしい

私はずっとインドに憧れているんだけど、まだ旅行は怖くて踏み切れていないから、今度の長期休暇はとりあえずインドに似ているというスリランカに行くことに決めた